格安インプラント

ネット上では格安インプラントの広告をよく見かけます。最近は当院の患者様からも質問があります。「先生のところは特別高いわけじゃないけど、ネット上の1本いくらって、アレってどうなんですか?」と。
正直申し上げて、色々な問題を含んでいると思います。
インプラントは今まで「欠損」=「無」の状態が「歯」=「有」の状態へ変わるので、その効果は抜群です。インプラントを入れた直後では患者様へは福音しかないでしょう。表現は悪いですが、下手でもあまり違いが分かりません。しかし、本来は歯を失った理由への対処、歯周病や噛み合わせなどへの配慮が、普通の歯の治療よりハイレベルに求められます。その結果の善し悪しは直後に分からなくても、数年後〜10年以内に出てくると思います。
どの業界にも「格安」はユーザーにとっては良い話ですが、格安インプラントでの患者様が都内の大学病院での後処理で苦慮している話は聞きます。
昨年の話ですが、格安インプラントで有名な診療室の歯科衛生士が当院の面接に来ました。聞くと、やはり訴訟は常に抱えているようです。肝心の院長も居なく(この理由も呆れて、書けません)、若手のドクターが星の数のようなインプラント治療を行っているようです。インプラントを入れる事しか出来ないので、その後のフォローは全くない、出来ないそうです。
莫大な広告費を払い、患者を集め、ひたすらインプラントだけを入れる。責任者は居ない。
私はこうした患者様を我々がフォローせねばならない状況が、今後急増すると思います。行き場を失った患者様が増えない事だけを願います。
料金は大切ですが、それだけに奔らないで欲しいです。

▽糖尿病患者は人種や民族問わずがんのリスク10%以上高い(読売新聞)
http://www.yomidr.yomiuri.co.jp/page.jsp?id=35666


▽脳活性化には糖分だけでなく栄養バランス必要、教授指摘(朝日新聞
http://www.asahi.com/health/news/TKY201101180574.html

▽韓国で口蹄疫の感染拡大、殺処分対象の家畜200万頭(毎日新聞
http://mainichi.jp/select/science/news/20110118k0000e040027000c.html

▽老後は堅実にと考える人7割、夫婦2人で月最低22.3万円(読売新聞)
http://www.yomidr.yomiuri.co.jp/page.jsp?id=35636

▽災害時の震災銭湯が鎌倉市に発足、救急介護の拠点にも(朝日新聞
http://www.asahi.com/health/news/TKY201101180259.html